レポート:厚生労働省委託事業「平成25年度勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」の説明会

先日(5/24)、厚生労働省委託事業「平成25年度勤労青少年の国際交流を活用したキャリア形成支援事業」の説明会に参加をして参りましたのでご報告を致します。

説明会資料(PDF)はこちら

会のはじめに厚生労働省職業能力開発局海外協力課課長補佐の稲毛様よりご説明がありました。

「海外インターンシップやワーキングホリデー等の経験者の能力が正当に評価をされていない」「就職に生かされていない」との現状があることをご説明頂き、その改善策として本事業が計画された。
 具体的には、
1,渡航前研修として、「キャリアコンサルティング、ジョブカ-ドの作成」
2,渡航中は情報提供
3,帰国後フォロ-アップ研修。

しかしながら就職のマッチング等は行わない。
本事業の財源(1億数千万円)は、企業の皆様から頂いている雇用保険から捻出している為、また国のチェックもあるので、企業の皆様の役に立つ結果を残さなければならない。
故に皆様のご協力をとのご説明でございました。
 
具体的な説明は、受託事業者JAOS事務局様からございました。
①これから出発をされ12月末までに帰国をすること。且つ3ヶ月以上海外でインターンシップやワーキングホリデー、その他語学留学プラスボランティア体験などをする方。
②キャリアカウンセラーによる、留学前、留学中、留学後研修を受講すること。
(400名を定員として)
③この制度を推進するために会員制度(連絡協議会メンバー)を構築し、この事業に同意(入会時にガイドラインなど簡単な審査はあります)をして頂き対象者を募る。
④ワーキングホリデー等に関する実態調査を、体験者1万人以上を対象に行っていく予定です。

この説明会では、今回初めての試みということもあり、沢山の質問がでました。
時間が足りなかった為、消化不良の感もございました。一部ではございますが、説明会で出ました質問とその回答を簡単にお伝えいたします。
ご参考にしてください。

また、下記以外もまだ詳細が詰まっていないことも多々あると思われますので、ご質問等ございましたら、直接、担当事務局までご連絡ください。

Q ワーキングホリデーやインターンシップをほとんど扱っていなく、正規留学がメインの団体なので、賛同はするが、実際のご協力があまり出来ないと思うのですが、入会できますか?

A 入会できます。告知のお手伝いを頂きたい。

Q 12月末までに帰国をする留学生が対象となるとありますが、これから出発する留学生で3ヵ月以上のワーキングホリデー体験者となると帰国が難しいのでは。
そして、現地の都合で帰国が12月末を超えてしまった場合、対象者から外れてしまうのではないか? 
結果、この制限だと対象者が400名集まらないのではないか。
対象のルールの検討をしたほうがいいのでは?

A 現在は、現状の対象のルールで募集をしてほしい。

Q 入会制度をとっているが、入会しないと今回の制度の情報は流せないのか?

A 流せない

Q 入会制度にすると、告知の幅が狭まるのではないか?

A 審査をし、入会した団体でないと情報は流せない

Q 来年度も、継続的に同事業が行われるのか。継続性が必要な事業ではないのか。

A 結果を出さないと、次年度の予算要求が出来ない為、是非協力願いたい。

Q 自社で同様のプログラムを持っているが、その参加者もこちらの事業に参加出来るのか?

A 出来ます。但し、誤解されないようにきちんとした説明が必要です。

Q 事業に参加したものの何らかの事情により、その留学生が、途中でやめても
いいのか?

A 基本的には、すべての留学前、留学中、留学後のすべてのサービスを受けてほしいが、本人の事情により、継続が無理な場合は仕方がない

Q 個人で留学をする人もいると思うが、そのような方で今回の対象に当たる人は、応募出来るのか?

A 対象であれば、応募を拒むことはないです。

また、ご意見としまして、資料の中で協議会となっているが、事前に現場の留学団体等の意見を聞くべきではないか。聞いていればこのような無理な企画は無かったのではないか。 というのは、内容が現場と乖離しているのではないか、と言う声がありました。

そして、当協会理事長よりご意見として、
①目的に、若年層の就職支援とありながら、就職のお手伝いはしませんでは何を持って結果検証をするのか。

②就職の受け側である企業に対して、本事業の委託者として企業の意識改革、留学経験者、ワ-キングホリディ経験者、インタ-シップ経験者の積極的受け入れを訴えをして行って頂きたい。

③雇用保険料という大切な資金を使うこと、また高額予算であることより結果をきちっと精査して頂きたい。出来れば目に見える数値目標等作成し、対象者に有意義な結果をもたらして頂きたい。

とお願いを申し上げました。


今回の説明会における質疑応答を踏まえ、内容の変更はあるかもしれませんが、取り急ぎご報告を申し上げました。
ご不明な点がございましたら、直接担当事務局(JAOS)までお問い合わせ下さい。

説明会資料(PDF)はこちら

留学協会事務局酒井

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